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ガラテイアの勝利 |
1512-14 Fresco 295 x 225 cm ローマ ヴィラ・ファルネジーナ |
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アルバのの聖母 |
1511 Oil on canvas, 直径 98 cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー |
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こちらの聖母子は、「カウパーの聖母子」と違って、ミケランジェロ的なヒロイズムがある。ローマにはミケランジェロが描いた、「聖家族」があった。
幼児キリストは、十字軍兵士として、勇敢な姿で描かれている。一方、聖ヨハネは、毛皮に身を包み、子供らしい姿である。
聖母は兵士用のサンダルを履いている。幼児キリストと聖母は英雄的に描かれているのである。
地面に生えている花は、アネモネ、タンポポ、スミレ、花の咲いていない三本の百合である。
キリスト教では赤色はキリストと殉教者の血を表す。磔刑の場面などにアネモネが描かれることがある。タンポポも同様に磔刑の場面で描かれることがある。キリスト教における悲しみの象徴である。スミレは謙譲の象徴で、聖母子などと共に描かれる。
聖母がじっと見つめているのは、キリストの磔刑を表す木の十字架である。 |
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フォリーニョの聖母(聖会話) |
1512 Oil on canvas (transferred from panel) 、301 x 198 cm ヴァティカン宮美術館 ローマ |
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預言者イザヤ |
1511-12 Fresco, 250 x 155 cm サンタゴスティーノ聖堂 ローマ |
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ビント・アルトヴィティ |
1515 Oil on wood 60 x 44 cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー |
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ビントが22歳のときの作品。ラファエロは33歳であった。
ビントは美しく、銀行家として成功した裕福な男であった。
顔の半分は影になって、何か秘密めいている。唇は厚く官能的で、眼差しは挑発的でもある。手を胸に置いているのは、指輪を見せるためかもしれない。
背景には何もなく、緑で塗り、非現実性を高めている。
いかに成功していようが、美しかろうが、彼はある脅威にさらされた1人の人間である。具体的な個人であるにもかかわらず、「若者の肖像」として普遍化され、永遠の若さを与えられているのである。 |
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魚の聖母(聖会話) |
1512-14 Oil on canvas transferred from wood, 215 x 158 cm プラド美術館 マドリード |
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サン・シストの聖母 (聖会話) |
1512-14 Oil on canvas 、265 x 196 cm ドレスデン国立絵画館 |
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1514年頃、イタリアのピアツェンツァにあるサン・シスト教会からドレスデンに移された。
左にいるのは聖シクトゥス、右は聖バルバラ。
ラファエロ末期の作品。整った遠近法と様式のくずしを合わせて、親近感あふれる作品になっている。
光の中から聖母子が現れるという神秘的な幻想と人間の理想の融合ともいうべき作品。 |
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布張り窓の聖母 |
1513-14 Oil on wood, 158 x 125 cm ピッティ美術館 フィレンツェ |
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聖カエキリア(聖会話) |
1514 Oil transferred from panel to canvas, 220 x 136 cm ボローニャ国立美術館 |
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小椅子の聖母 |
1514 Oil on panel, 71 cm ピッティ美術館 フィレンツェ |
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「サンシストのマドンナ」とともに、最も知られている聖母子像。
時代的にはラファエロがローマのヴァチカン宮殿の「エリオドの間」を描いた頃の作品。
この頃のラファエロはヴェネツィア派の色彩に関心を寄せていたので、色彩が幾分派手。
ローマで見つけた酒樽の蓋に描いたと伝えられる。
ラファエロ31歳〜33歳頃の作品。 |
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幕の聖母 |
1514 Oil on wood, 65,8 x 51,2 cm アルテ・ピナコテーク ミュンヘン ドイツ |
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バルダッサッレ・カスティリオーネ |
1514-15 Oil on canvas, 82 x 67 cm ルーヴル美術館 パリ |
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奇跡の漁 (タピスリーのための下絵) |
1515 Tempera on paper, mounted on canvas, 360 x 400 cm ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館 ロンドン |
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主題解説:聖書の物語 「奇跡の漁」へ行く
「預言者は故郷では歓迎されないもの」と言って、故郷のナザレで受け入れられなかったイエスは、ガラリヤで伝道を始めた。
ゲネサルト湖畔で、二人の漁師が船から上がって、網を洗っていた。その一人のペテロに向かって、イエスは「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」と言った。
ペテロは言った。「わたしたちは夜通し漁をしていたが、何もとれなかったのです。しかし、お言葉ですから、網を降ろしてみましょう」。すると、網が破れるほど、おびただしい魚がかかった。
ペトロはイエスの足もとにひれ伏して、「主よ、わたしから離れてください。わたしは罪深いものなのです。」と言った。
イエスは言った。「今から、あなたは人間をとる漁師になる」と。ペトロの弟アンデレ、ゼペダイの子のヤコブとヨハネの猟師たちもイエスに従った。
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聖ペテロへの天国の鍵の授与 (タピスリーのための下絵) |
1515
Tempera on paper, mounted on canvas, 345 x 535 cm ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館 ロンドン |
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聖パウロの説教 (タピスリーのための下絵) |
1515
Tempera on paper, mounted on canvas, 390 x 440 cm ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館 ロンドン |
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足なえの治療 (タピスリーのための下絵) |
1515-16
Tempera on paper, mounted on canvas, 340 x 540 cm ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館 ロンドン |
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アナニアの死 |
1515
Tempera on paper, mounted on canvas, 385 x 440 cm ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館 ロンドン |
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ヴェールをかぶった婦人の肖像 |
1516 Oil on canvas, 82 x 60,5 cm ピッティ美術館 フィレンツェ イタリア |
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堕天使を駆逐する聖ミカエル |
1518 Oil transferred from wood to canvas, 268 x 160 cm ルーヴル美術館 パリ |
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エゼキエルの幻視 |
1518 Oil on wood, 40 x 30 cm ウフィツィ |
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主題解説:聖書の物語「預言者エゼキエル」へ行く
ダニエル、イザヤ、エレミアとともに四大預言者の一人。紀元前598−597年のエルサレム包囲後、捕囚となり、バビロンに連れて行かれる。
五年目にエゼキエルは預言者となる。エゼキエルは神が光を放つ不思議な生き物に引かれた四輪の馬車に乗って神が現れた。神は反抗的なユダヤ人がいることを嘆いた。
この四つの生き物は、新約聖書に、書記たちを象徴する動物として登場する。鷲、人間、牛、獅子である。
エゼキエルは二十二年以上の間預言を続けた。初めは誰も信じなかった。しかし、エルサレム陥落を預言してからは人々は預言者エゼキエルを信じるようになった。
エゼキエルは人々に捕囚をとかれ、復興の印として寺院を建立することを預言し、人々に希望を与えた。 |
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レオ10世と2人の枢機卿 (ジュリオ・デ・メディチとルイジ・デ・ロッシ) |
1518-19 Oil on wood, 154 x 119 cm ウフィツィ美術館 フィレンツェ イタリア |
枢機卿の一人ジュリオ・デ・メディチは後に教皇クレメンス7世となる |
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キリストの変容 |
1518-20 Oil on wood, 405 x 278 cm ヴァティカン宮美術館 |
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奇跡の漁 主題解説:聖書の物語へ行く |
1519 タピスリー 490 cm, 441 cm ヴァチカン美術館 |
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