アルベール・ベナール |
(1849-1934) |
フランス アカデミック・アート |
|
パリに生まれる。父親も画家で、アングルの弟子であった。17歳でパリの国立美術学校に入学。1868年、19歳でサロン初入選。1874年、ローマ賞を受賞し、4年間のイタリア滞在を果たす。
その後、1881年、イギリスへ渡り、肖像画を制作。このイギリス滞在中にラファエル前派を知ってからは、アカデミズムを脱し、象徴主義への傾向を強めていく。また、版画も数多く手がけるようになる。
官能的な肖像画で、パリでも人気を博した。装飾画家でもあり、アール・ヌーボー的壁画も多く残している。
1879年以降、サロン出品は無審査の資格を持っていた。1914年、ローマのフランス・アカデミー院長。1922年、国立美術学校校長。1924年、アカデミー会員に選出。レジオン・ドヌール勲章グラン=クロワ賞受章と、華々しい活躍であった。 |
|
|
ティモファネスの死 |
 |
1874
oil on canvas 、147x113cm
パリ、国立美術学校 |
1874年、ローマ賞受賞作品である。3度目の挑戦であった。
画題はプルタルゴスの『対比列伝』「ティモレオン伝」から「ティモファネスの死」であった。
内容は、紀元前354年頃、コリントスの植民地シラクサが舞台である。カルタゴ軍から、シラクサを救うため、ティモファネス将軍が送り込まれた。
ティモファネス将軍は、その権力を欲しいままに利用していた。弟のティモレオンは圧制を嫌い、兄のティモファネス将軍を説得する。アイスキュロスと占者と弟ティモレオンの3人で説得するが、兄ティモファネス将軍は、聞く耳を持たない。
弟ティモレオンが涙している間に、あとの二人がティモファレス将軍を殺した。 |
|
ロジェ・ジュールダン夫人の肖像 |
 |
1886
oil on canvas
オルセー美術館、パリ |
|
Portrait of Madame Georges Rodenbach |
 |
1897
oil on canvas , 52x62cm
Musee des Beaux-Arts, Toulon |
|
|
マント夫人と子どもたちの肖像 |
 |
1905-06
oil on canvas, 232x170cm
マルセイユ美術館 |
マント家はマルセイユの名家で、実業家、絵画収集家であった。ここに描かれているのはルイ・マント夫人とその4人の子どもたちである。気取った上流階級の雰囲気が現れている。
印象派の色調が濃くなり、アール・ヌーボーのアラベスクが取り込まれている。「ベル・エポック」と呼ばれた時代である。 |
|
天井画 |
 |
|
|
ホームページ | 西洋絵画 | 女流画家 | 聖書の物語 | ギリシャ神話 | 文学
|
|
|